1月31日 石山裕雅の会 第三節
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホールで「石山裕雅の会 第三節」が開催されました。朗読の飯島晶子さん、和太鼓の小林太郎さんとの共演、そした若山社中さんに賛助をいただいての開催でした。
配布されたパンフレットの冒頭で石山裕雅家元が、”世阿弥の「命には終わりあり、能に果てあるべからず」を引用し、生涯かけても尽きない多くの学びが舞台に待っている、その思いを新たに今日という一期一会の舞台に臨みたい”と、ご挨拶されていました。静かな熱気が満ちた素晴らしい舞台で感銘を受けました。
特に今回の演目の「紅葉狩」は女面と鬼面を瞬時に替える神楽独特の演出があり、私は、面の持つ不思議さに惹かれました。
面を付け替えると一瞬にして演者の姿を変える、もちろん実力のある演者でなければできないでしょう。以前、石山さんから頂いたお言葉「無機質な神楽面に命を吹き込むのは生身の人、この2つの個体が見事に融合した時に無限の化学反応が起きる」が思い出されました。
最後の写真2枚は、舞台前の下浚いで装束をつけず面のみで演じた時に撮影したもの。すでにこの時から共振し変化してゆく魂を見たように思いました。
鬼面についてご説明
「紅葉狩」
「紅葉狩」
「禊」から伊邪那岐命
下浚いでの鬼女と姫